タマネギの葉先が黄色くなった
青森でお米とタマネギ栽培に取組んでいるマエダライスです。
画像を見て下さい。真ん中から右側の葉先が黄色くなっているのがわかると思います。左側は正常。同じ圃場でこんなにもはっきり症状が分かれるのは珍しいです。
原因はマルチとノーマルチの違い
さて原因はなんだろう。違いは左側はマルチを敷いていて右側はマルチなし。
農薬による薬害や病気であればもっと全体的にまたは部分的に症状が現れるはず。
今日種苗メーカーの担当者が来社したので見てもらって一緒に考えました。
仮説 水切れによる一時的な黄化
仮説として、水切れにより根が土壌から栄養分を吸収できなくなっため土中に肥料成分はあるが肥料切れに陥った。左側はマルチを敷いているため保湿効果が働き水切れには陥らなかった。あくまでこの時点での仮説
これは納得。右側は葉先は枯れているが新芽は正常、確かに肥料切れの症状と似ている。通常の肥料切れの場合左側のマルチを敷いたところの葉も肥料切れの症状があらわれるはずである。そこでマルチとマルチ無しの違いは水分保持かなと。
この仮説が当たっているかどうかは新芽に萎縮とか異常がなければ病気の疑いが晴れます。左側の正常なタマネギの葉が黄色くならなければ土中の肥料不足の疑いも晴れます。
今後経過を観察します。
追記 2024/03/29
マルチ栽培とノーマルチ(無マルチ)ではそもそも肥料設計が違う
調べた結果ノーマルチは肥料成分が流れ出る(流亡)ため、マルチに比べると肥料切れが起きやすいようです。ノーマルチとマルチ栽培ではそもそも肥料設計が違うので追肥のタイミングも違います。
結論
追肥不足、栄養不足
経過その後
その後葉先が黄色い状態は改善されました。
病気の兆候も見られず、梅雨時期に入り水分が十分供給されたためかな。
追記 2024/5/14
生育が思わしく無かったり、ちょっと心配な時は微量要素を追肥。タマネギの追肥は基本3月までが原則。なのでそれ以降は窒素、リン酸、カリなどの追肥は行いません。そのかわり植物活性剤とか栄養剤に分類されるものを散布します。
超速効性マグネシウム液肥 マグマッハ
当社では今年、ニンニクなどに多く使われているこちらを散布する予定。殺菌剤や殺虫剤と混和して散布することが出来るので便利。(除草剤との混和・アルカリ系の薬剤とのお混和はダメ)
メネデール
入手しやすくておなじみと言えばメネデール、4月、5月はタマネギにとって光合成を盛んに行い葉を展開する大事な時期。そこに二化鉄を供給して光合成を促すのが狙い。
- 価格: 6315 円
- 楽天で詳細を見る