タマネギセルトレイ育苗 発芽不良その後(30日経過)

 

育苗失敗

青森でお米とタマネギ、ニンニクを栽培しているマエダライスです。
今年も盛大にやらかした育苗失敗。失敗のことならなんでも聞いて下さい、ほとんどの失敗は経験済みです、、、

発芽不良、発が出ない

さて今年の失敗は発芽しない、です。原因は地面の低い部分に水が貯まり水没したこと。灌水設備のチューブによる水やりで発生した散水ムラ。です。たぶん。
後に判明しましたが、原因は硬化培土を覆土にも使用したことにより、局地的に水分を含んだ硬化培土が芽が出る前に乾燥してしまった→乾燥した硬化培土は水を弾きやすくなる→水分不足になり発芽しない。
どちらにせよ、土をほじくり返して種を確認してみると、まったく動いていないことを考えると発芽の失敗は酸欠と乾燥による水分不足の二つに分けられます。

発芽不良改善点

播種から発芽までの間に過湿と乾燥した部分が発芽不良となっていると考えられます。
改善策は来年から覆土には硬化培土ではないものを使用し、通気性と通水性の改善を図る。それから床に敷いているプール育苗用の防水シートを撤去して排水性を高める。その際ハウスのデコボコを均す。そいて潅水チューブによる水やりはどうしてもムラが発生するので止める、もしくは手潅水と併用して行う。

灌水チューブは一見まんべんなく水やりが行われているように見えるところが厄介。かかる水の量が少ない箇所は乾燥も早く育ちが悪い。最悪水切れを起こす。

昨年の失敗は肥料不足

昨年まで葉が黄色く苗が縮れてしまう原因は病気でも水不足でもなく、ただの肥料切れだと判明しました。機械移植に適した硬化培土は肥料成分が少ない特徴があります。そこで液肥をこまめに追肥してきましたが、そもそも液肥では追い付かないようです。今年はプラグトレイ用肥料 マイクロロングトータル280(70日)タイプを1トレイ20g程度追肥しました。(ハウス搬入20日後)その結果、葉色は濃い緑を維持したまま状態の良い苗に育っています。

ちなみに使用したのはこちら。色々な角度から散布すればまんべんなく追肥することが可能です。

 

ちなみに使用している培土は硬化培土と呼ばれるのりが入ったタイプ。肥料成分は少ないですが根鉢の形成が不十分でも固まってくれるので、機械移植を行う際に通常より高速での移植が可能になります。

追記 【重要】培土についてメーカーに問い合わせてみた

バインダー培土は床土に使用するのはいいけれど覆土にはあまり適していないというメーカーからの説明。要するにすべてをバインダー培土にしちゃうと水の浸透があまり良くなく、発芽の難易度が上がる可能性があるようです。確かに自分もそう思いました。水の浸透が遅く、そして水の抜けが悪い。発芽するまでに表面が乾いてしまうと硬化が始まり水の浸透が悪くなる(弾く?)なのでもしバインダー培土を使用する場合は覆土を別の培土にしたほうが育苗しやすいと思います。