土壌診断のすすめ、うちの畑は痩せている

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青森でお米とタマネギづくりに取り組んでいるマエダライスです。
田んぼを畑化した圃場にタマネギや、今年からニンニクを植えています。

 

今秋に土壌診断を行いました。
畑の土を調べることにより作物の品質向上や病害虫問題の解決を図る施策の指針となります。また新しく作物を植える際に、作物に適した状態なのか調べる目的もあります。
マエダライスでは今年からニンニクを作付けしたので、その事前調査のために分析を実施しました。

 

土壌診断は取引のある肥料メーカーだったり最寄りのJAなど、割と色々なところで行えます。コメリなどホームセンダーで頼めたりもします。うちは確か取引のある肥料販売店に頼みました。

 

費用は1ヶ所につき1000円程度。うちは肥料などを購入しているため割引価格かもしれませんが、とりあえず目安として。

 

診断結果は数値とグラフで表され、どの成分がどれぐらい含まれているのか一目瞭然です。簡易的な説明もあるのでわかりやすい。

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全体的にpHは問題ありませんでしたが有機物不足が目立ちます。要するに土が痩せていてスカスカ状態。毎年少しずつ堆肥を投入していましたが、全然足りないみたい。

古くなったり痩せた土というのはどういう状態なのか、知っていることを書いてみる。
粒と粒の隙間が少なく、酸素が少ない環境を好む菌が増えることで病気のリスクが高い。土の中に有機物が少ないから。
害虫も駆除しなければ少しずつ気づかないうちに増えている可能性もある。これは食害だったり、食害の箇所から病原菌が入り込み発症する被害につながる。
有機物が少なく、粒と粒の隙間が小さいという事は、、、土が硬い、締まる。なので水捌けも悪い。これも土中に酸素が少ない状態を作り出すので病気の発生リスクにつながる。

 

大体こんな感じだと思う。なので畑をリフレッシュするためにあれこれしてあげる。
とりあえず有機物を投入する。堆肥に籾殻と米ぬかと残藁を混ぜ込み発酵させて寝かせた自家製堆肥とかとか。これらを土中にすき込む。

 

専用の機械をトラクターに装着し、土の上下を入れ替える。これにより古い土は下へ、新しい土は上に。さらに日光消毒効果だったり酸素の供給が出来る。

 

ガーデニングなら古い土は捨てて新しい土を入れれば良いのだけれど、畑はそうもいかないので大変。

 

規模が大きい農業形態だと工程数が多いから難しいけど、なるべく効率化を図って実施したい作業。そんなことを紋々と考えるのが冬期間だったりします。。。