青森でお米とタマネギ作りに取組んでいるマエダライスです。
現在は田植とタマネギの病害虫防除を主に行っています。
ここ数年タマネギ作りを行ってみて、どうやらタマネギはとても病気に感染しやすい農作物のようです。水分を多く含むためその分腐敗や病気になりやすい手の掛かる作物だと思います。実際当社でも数割は病気に掛かり廃棄している状態です。。。
病気防除のために納豆菌を散布
農薬使用基準を守りつつ、それでも病気になってしまうケースが多いため今年はメーカーが推薦する納豆菌を散布してみました。
納豆菌は枯草菌の一種
調べながら記事を書いていますが、納豆菌が枯草菌の一種であり色々役に立つとういのは知っています。枯草菌は至る所に存在しているので、わざわざお金出してまで買う必要があるのかちょっと疑問でしたが調べるうちになんとなく納得してきました。
納豆菌の効果
- 根張り促進
- 根毛の増加
- 収量の増加
- 歩留まりの向上
- 連作障害の軽減
- 土壌改善
- etc
このようにメーカーサイトを見ると良い事ばかり書かれています。でもこれ直接納豆菌が作物に働きかけるのではなく2次的、3次的な効果です。根張りや収穫量が増加するのは納豆菌が有機物を分解する際に出す酵素か何かで土壌に固着したリン酸(植物が吸収できない形で土壌に残っているリン酸)を再び植物が吸収できる形に分解(溶解?)するものかなーと。
歩留まりの向上や連作障害の改善は、納豆菌による抗菌作用や拮抗作用による腐敗や病気の抑制効果。土壌改良は菌が増える過程で土が団塊化することを指していると考えられます。
デメリット
資材の価格が高い!あとは作物を育てる過程で何度も病害虫防除のため農薬を散布しますが、その都度菌が減少する可能性があること。だからこそ散布っていう考えだと思うんだけど。。。
まとめ
畑に藁まいておけばいいんじゃね?っていう考えがあって、どうにも買ってまで散布する必要があるのか疑問なのですが、自然増殖より圧倒的な量を散布することによる拮抗作用に期待が持てます。なんにせよ菌が増加しやすい状況を作るために畑へ有機物を定期的に投入することが重要です。
使用した納豆菌資材はこちら
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