ビニールハウスの結露 ボタ落ちについて

f:id:tk_maeda:20210305090109j:plain

青森でお米とタマネギ栽培に取り組んでいるマエダライスです。
今回は、2月の強風で裂けてしまったビニールハウスのビニールを新調した結果、結露による水滴のボタ落ちが酷く、それについて調べた記事になります。

 

www.youtube.com

ビニールが裂けた様子はこちら。

この時期結露による水滴はどうしても発生してしまいます。ただ、他のビニールハウスに比べると今回新しく天井を張替えたビニールハウスは結露によるボタ落ちが特に酷い状態でした。

 

原因を探るためメーカーサイトを調べると、ビニールハウスのビニールには内側に結露による水滴のボタ落ちを防止するため、流滴加工が施されているとのこと。ほほう。

 

農業ハウスの内側は外側より高温多湿になります。特に冬季のハウスを密閉した状態ではその傾向が大きく、内外の温度差の境界になるフィルムの内側で結露が発生します。
フィルムを構成するプラスチック材料は水をはじく性質があるので、このままでは、結露水が球状に密集して光線透過を阻害したり、水滴が成長しやがて落下(ボタ落ち)したりして作物に当たり、生育の障害の原因となります。

それを防止するために、ハウス内側のフィルム面には水をはじかない(流滴性、無滴性)特別な仕組みが施されています。
その仕組みは大別して次の2通りに分かれています。

ら行:農業資材豆知識|農PO・生分解マルチならサンテーラ

 

  ちなみにうちで使っているビニールメーカーはここ。

www.mc-agri.co.jp

 

結論 しわが寄っていた

流滴加工が施されているのにボタボタ水滴が落ちるのは何故だろう?理由は簡単でした。こちら、天井にしわが寄っています...

f:id:tk_maeda:20210305090153j:plain

 

ビニール張替の日は少し雨がパラつくお天気。濡れたビニールがパイプに張り付き滑らない、そこへ抑えのバンドを張るとビニールとバンドが張り付き、バンドを張れば張るほどたくし上げられてしわが出来るというわけ。

 

後日みんなで天井のビニールを引っ張りしわを伸ばして改善されました
今まで何棟もビニールの張替を行ったけど、確かに雨の日に張替えたことはなかったから気づきませんでした。

 

ちなみに流滴加工が施されているからと言って100%水滴ボタ落ちを防げるわけではありません。