今年度からタマネギに引き続き稲の育苗を担当している店長前田です。
3日前にビニールハウスに搬送した苗が全然緑色にならないのでおかしいなと思ったら、葉焼け(苗焼)してしまったようです。
これまで葉焼けを経験したことが無かったので葉焼けとはどういうものなのか調べてみました。
葉焼の原因
- 強い光におかれると光合成に利用される光エネルギー以外の光エネルギーが余り、活性酸素が発生する。それが葉緑素を分解したり細胞を破壊してしまう。
- 細胞の限界温度を超える温度に晒されたため細胞が死んでしまう。
当社の症状は強い光による葉焼け
搬送時も搬送後もハウス内換気は行っていたし、苗の水分が不足気味だったためすぐに注水したため高温による葉焼けではないと考えます。
だとすれば、強い日差しにより葉焼けしてしまったのではないかと推測。葉焼け症状が出ているものとそうでないものとの違いは品種の違いかと思われます。
もう一つの懸念は注水が早すぎたのではないかということ。
プール育苗では原則緑化が終わってから注水するべきなのですが、苗土が乾いていたのでやむなく注水したことが葉焼けとは別の生育不良を引き起こしたのではないかと疑っています。(これは葉焼けとは直接関係ないっぽい)
結論
低温、高温障害または強い光から苗を守るためにラブシート被膜は必要っぽい!
いままで何もなかったのはただ単に運が良かっただけなのかも。。。。
この状態からどれだけ回復するのかレポートしていきます。
参考になった資料はこちら
水稲種子の発芽・出芽障害と育苗中の各種障害への対応(改訂版)PDF
http://www.beibaku.net/rice/2014/pdf/syushi-syougai.pdf
追記
葉焼け(苗焼け)のその後、葉焼けすると苗が弱って生育が遅く(悪く)なります。(当社の場合)なんとか回復して植付可能な状態まで復活しました。強い光による葉焼けは回復可能ということが分かりました。高温による苗焼けは残念ながら未経験のため回復するかわかりません…
3日後
5日後
葉焼けして弱った苗は生育が止まったり、根張りが悪かったりと不調をきたす場合があります。葉が焼けてしまうため光合成力が弱くなったと思われます。そこで当社では試みとして液肥を追肥、アミノ酸系液肥は植物が取込みやすい液肥なので即効性が期待できます。
葉焼けで弱っている苗でも吸収できるこの液肥を使えば、復活する可能性がありますよと。参考までに。
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